お知らせ

今回はバイオフィルムのお話

ブログ 2007年10月25日

歯周病はバイオフィルム感染症だった!

歯周病の原因である歯垢も、多種の細菌同士が寄り集まってスクラムを組んだ塊であるバイオフィルム(種々の細菌がフィイルム状になった集合体で、歯面に強固に付着し、簡単に取り除けません)の一種としてとらえるようになってきました。

さらに、歯垢がバイオフィルムの構造で存在しているために、薬剤などから身を守るためにバリア機能を持ち、多くの抗菌剤は内部に浸透せず、その効果が十分に発揮されないことが解明されてきました。

 

<バイオフィルム感染症への対策>
強固に付着したバイオフィルムを除去するためには、ホームケアだけでは難しく、それらを排除するためには歯科医師や歯科衛生士によるPMTC(歯科の特殊な器械等を使って、通常のブラッシングではとれない歯に付いた汚れや歯石などを取り、ブラッシング指導をします。)が最も有効であるといわれています。

 

<歯周病はバイオフィルム感染症>

○歯周ポケットで、歯垢(バイオフィルム)が増殖しています。バイオフィルムを放置しておくと増殖し、歯周病が進行していきます。

 

<歯周病を予防するには>

日常の「セルフケア」と、専門家による「プロフェッショナルケア」でバイオフィルムを除去するよう常に心がけることが大切です。

 

◎セルフケア(患者様自信がご家庭で行う予防)
・毎日の丁寧なブラッシング(歯間ブラシ・フロスも使用)

 

◎プロフェッショナルケア(歯科医院で専門家が行う予防)
・専門器具を使った歯石・プラークの除去
・ 正しいブラッシング方法の指導

 

<お役立ちアイテム>
最近、歯科医院専売ですが㈱ライオンから従来では難しかったバイオフィルムに、浸透、殺菌するIPMP 配合の歯周予防歯磨剤(歯磨き粉)システマデンタルペーストαと同じくIPMP配合の歯間ブラシと一緒に使用できるジェルタイプの歯周予防歯磨剤、システマ薬用歯間ジェルが発売されました。当医院でも購入することができます。